美しい螺旋階段。
フェルメールの光。
そんな素敵な廃墟を室戸岬に見つけた。
室戸岬の先の奇妙な構造物。昭和53年まで営業していたらしい。
展望台として、遊技施設として、展望レストランとして、展望喫茶として、そして結婚式場として・・・。
落ちた看板。漏れくる光。
螺旋階段のやわらかな陰影。
宴会場への通路。柱にはアスベストがべったり。
宴会場。畳は腐り、抜け落ち、宴は夢のあと。
朽ちる日々何思う。
壁・窓は崩れ落ちても、眼前に広がる大パノラマは変わらず。
2階のカウンター。当時の様子が目に浮かぶようだ。
3階は滅茶苦茶。吹きすさぶ海の風。かろうじて残った柱も風前の灯火のよう。
屋上にあがれば巨神兵のような円筒が3つ。。
曇天の空。
何をイメージして作ったのだろう。
眺望絶景。強風吹荒。転落即死亡。
お気に入りの1枚。
廃墟と緑のマリアージュ。美しい。
おそらく遊戯室あと。痕跡はなくなっている。
窓辺。さぞかし夏は緑が綺麗だっただろう。
時間をかけて朽ち、堕ち、滅びていく。在りし日の残り香が感じられる廃墟は蠱惑的だ。
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