ハラスメントにはたくさん種類があるらしい。
セクハラやパワハラは知っている。
アルハラ、スモハラも何となく想起できる。
オワハラ、アカハラ、マタハラ、モラハラになってくると怪しい。
エイハラ、ブラハラ、ジェンダーハラスメントなるものもあるらしいが、そこまで制限かかると会話に支障が出るレベル。
(エイハラはエイジハラスメント、ブラハラはブラッドタイプハラスメントの略。年齢や血液型をベースにしたハラスメント。30代B型男性は○○だよね~などということ。ある意味占い師たちへの挑戦状。)
ドクターハラスメントがある一方で、ペイシェントハラスメントというのもあるという。医者が医者として不適切な言動や行動があるとドクハラ、患者が医者に対して不適切な言動や行動をするとペイハラ。
要するに、医者は医者らしく、患者は患者らしくしなさいということのようだ。
そう言っておきながら、ステレオタイプな性差別「男は仕事、女は家事」見たいなことに対してはジェンダーハラスメントと名付けているから性質(たち)が悪い。
更に性質(たち)が悪いのは、被行為者がどう思うか/どう感じるかでハラスメントか否かが変わってくるという。イケメンだと「甘い誘惑」、ブ男だと「セクハラ」というのが良い例だ。
ハラスメント行為者の美醜によって結果が異なるという曖昧模糊とした基準。
このような状態が続く限り、ハラスメントはなくならないと断言できる。
多くの人間は自己評価が高いものである。イケメンではないにせよ、「中の上」くらいにはいっているだろうと「下の中」くらいのオジサンでも思うものだ。
そんなわけで、「甘い誘惑」のつもりが「セクハラ」と認定されて、スケベおやじと陰口をたたかれ、毛をむしられ、寒い冬を過ごさなければならないのだ。
たとえ「下の中」のオジサンが適切に自己評価をしていたとしても、世間は冷たい。○○ハラに満ち溢れた世界では発言する度にビクビク怯えながら、返事を一つするにも差し支えのない言葉を吟選しなければならない。無論、返事をしなかった時には、「無視された」だの「パワハラ」だのと誹謗中傷の的にされる。あー世知辛い。
一体、○○ハラという言葉を流行らしたいのは誰なのだろうか?
ハラスメントを容認するわけではないが、何でもかんでもレッテルを貼っていくのは息苦しいのではなかろうか。
人間は千差万別、ならば感じ方もまた千差万別。聖人君子たる人はほんの一握り。しからば、色んな人に出会えば、一つや二ついやな思いをすることもある。いやなら相手を変えるか、自分が変わるかだ。
いちいち○○ハラと騒ぐのはいかがなものか。道徳のない世界はこうも面倒くさいものかと嘆かわしく思ったりする。
それにしても、、、
キハラさん、ノハラさん、マハラさん、ミハラさん、カハラさん、サシハラさん、クワハラさん、ナカハラさん、オリハラさん、シノハラさん、ササハラさん、ヨシハラさん、ツカハラさん、マエハラさん、タハラさん、イチハラさん、ホトハラさん、クリハラさん、ウエハラさん、ボンコハラさん、センジョウガハラさん・・・etc.
日本全国の○○ハラ姓を名乗っている人たちは、この現状をどのように受け止めているのだろうか。
アディオス♪